Dhoom強盗出現

 スズキの大型バイクがインドの道路を疾走する痛快映画「Dhoom」は今年の大ヒット作の1本となった。「Dhoom」の映画音楽は今年の結婚式で最も流される曲となり、何よりインド人の大型バイクに対する憧れに火を付けることとなった。最近カイネティック社から発売された250ccバイク、コメット(18〜20万ルピー)はインドのバイク野郎の間で大いに話題を呼んでいる。コメットには韓国製のエンジン二基が搭載されている。つまりVツインというやつだ。馬力、トルク、最高速度など全ての数値において僕の愛機カリズマ(223cc)を上回っている(もちろん燃費以外)。一応日本人として、韓国製のエンジンを持つバイクを持つことはプライドが許さないので、僕はカリズマから乗り換えるようなことは全く考えていない。だが、噂によると、もしコメットが売れたら、カイネティック社は600ccのコメットを発売するという。案外早くインドにも大型バイク時代が到来する予感がするが・・・いったいいくらになることやら・・・。

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コメット

 ところで、12月1日付けのインディアン・エクスプレス紙に、「Dhoom」を真似て強盗を行ったグループが逮捕されたとのニュースが載っていた。「Dhoom」のブームは、犯罪にまで波及してしまったようだ。


 「Dhoom」では、時速300km以上のスピードが出るバイクに乗った4人組の銀行強盗グループが描かれていた。警察が到着するまでに強盗を終わらせ疾走し、例えパトカーに追いかけられても、猛スピードで逃走して捕まることはなかった。それにヒントを得た男が、ムンバイーで全く同じ犯罪を行ったのだ。
 11月30日、ムンバイー警察は30分に及ぶチェイスの後、ハールーン・ヌール・ムハンマド・メーダー容疑者(24歳)らを逮捕した。メーダー容疑者は前科があり、今年8月に釈放されたばかりだった。彼は「スピードバイクのグル」と呼ばれており、バイク好きの若者たちを訓練して、共に銀行強盗を行っていた。彼らは20分の間に全てを終わらす。なぜならムンバイー警察が現場まで到着する時間が20分だからだ。9月の間に彼らが稼いだ金額は450万ルピー。銀行強盗を終えた後は、ムンバイーの混雑した道路を猛スピードでかいくぐって逃走していたという。ベストタイムは20分で32km。単純計算したら、慢性的に渋滞している道路を時速96kmで走り抜けたことになる。とんでもないことだ。いったいどのバイクをどう改造して強盗をしていたのか知らないが、警察の取調べによると、やはり「Dhoom」に影響されて犯行を思いついたらしい。
 だが、彼らの金の使い道を聞くとちょっと同情してしまう。彼らはムンバイー郊外のスラムに住んでおり、盗んだ金で衣服、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどを購入したという。スピードバイクを操る強盗にしてはやたらと家庭的である。

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One Response to Dhoom強盗出現

  1. 【の】 says:

    映画レビュー [DHOOM] – 2004年・インド映画

    '''映画レビュー [DHOOM] – 2004年・インド映画'''
    旅行先のタイ・バンコクのDVDショップでこのディスクを発見。パッケージにはハヤブサと1200バンディット!もちろん即買。タイ語吹替で歌は…

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