ローディー・ガーデン

 アジア版タイム誌第164号に、「アジアのベスト」という特集が組まれていた。日本からはハイテク機器買い物最良の場としてヨドバシカメラ、最高のライブハウスとしてクラブ・クワトロなどが選出されていたが、インドは5項目で選ばれていた。

  • 最も壮観なゴルフコース―グルマールグのゴルフコース(ジャンムー&カシミール州)
  • 最もロマンティックな食事―ダル湖の水上マーケット(ジャンムー&カシミール州)
  • ベスト・ビーチ―アンダマン諸島ハヴェロック島No.5とNo.7ビーチ(アンダマン・ニコバル諸島)
  • 地球に最も優しい憩いの場―マイソールのグリーン・ホテル(カルナータカ州)
  • 最高の都会のオアシス―ローディー・ガーデン(デリー)

インド随一の景勝地、カシミール地方からは2ヶ所が選出。グルマールグのゴルフコースと、シュリーナガルのダル湖の水上マーケットである。グルマールグにもシュリーナガルにも行ったことはあるが、ゴルフコースも水上マーケットも見ていなかった。残念なことをした。アジアのベスト・ビーチに選ばれたアンダマン諸島のハヴェロック島は昨冬友人が訪れており、写真を見せてもらったことがある。その海の美しさは穢れを知らない無垢の輝きを持っており、アジアのベスト・ビーチに選ばれるだけはあると思った。アラビア海にあるラクシャードイープ諸島もきれいだと聞く。地球に優しい憩いの場として選ばれたマイソールのグリーン・ホテルは初耳だった。
 ところで、上を見てもらえればわかるように、アジア最高の都会のオアシスに選ばれたのがデリーのローディー・ガーデンである。自分の住む街から「アジアのベスト」が選ばれたことは誇りに思うべきだが、驚きの方が強かった。「え、あれがアジアNo.1でいいの?」という種の驚きである。


 ローディー・ガーデンは中央デリーと南デリーの境目辺りにあり、僕の家からもそう遠くはない。今まで1度だけ行ったことがあった。今日は、アジアのベストに選ばれたローディー・ガーデンを改めて散歩してみた。
 ローディー・ガーデンはただの公園ではなく、各所に巨大な廟が点在する遺跡公園のようになっている。その中心となっているのは、ローディー朝第2代スィカンダル・ローディーの廟である。ローディー廟は1518年に建築され、フマーユーン廟やタージ・マハルなどの原型と言ってもいい構造をしている。この他、シーシュ・グンバド、バラー・グンバド、ムハンマド・シャー廟などの遺跡がある。また、公園の隅には「ボンサイ・パーク」なるものがある。文字通り、日本の盆栽が飾られているが、僕が行ったときは閉まっていた。

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遠くに見えるのはバラー・グンバド

 ローディー・ガーデンを散策している人は、周辺に住む富裕層や若いカップルなどで、外国人の姿も多い。公園を一周すると2kmあるそうだ。
 だが、この公園がアジア最高の都会のオアシスだとは、いくらデリー贔屓でも信じられない。確かにインドにしてはきれいに整備されていて、喧騒から離れてリラックスすることはできる。遺跡があちこちに残っているところも、デリーの歴史を感じさせてくれていい。でも、この公園がアジアのベストを名乗るほどに素晴らしい公園だとは・・・思えない。もっときれいに整備されている公園はいくらでもあるだろう。なんか他の公園に申し訳ない気分でいっぱいである。それとも、都会の喧騒との対比においてローディー・ガーデンがオアシスということだろうか。とすると、それはデリーが最悪にひどい街だということになるような気もする。複雑な気分である。

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One Response to ローディー・ガーデン

  1. shiro says:

    確かにアジア最高、とは言えませんねー。でも私は割りと気に入っています。特に夕日の頃にいくと、夕焼けの中の遺跡がとてもいい感じですよ。夕方には沢山の犬たちが散歩に連れてこられており、なかなか目にすることのないような高級犬たちが楽しそうに遊んでおります。そのあとの黄昏時から夜にかけては、カップルたちのための場所になり、オイオイオイオイと言いたくなるようなシーンを目の当たりにしたこともあります。
    そうそう、ここの有料トイレ(1〜2ルピー)はとても綺麗でした。

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