ナイルさん

 マラヤーラム語映画界のスーパースター、モーハンラール主演で、銀座のナイルレストランの創業者アイヤッパン・ピッライ・マーダヴァン・ナーイル(日本ではAMナイルとして通っている)の映画が制作中のようである。
 AMナイルは1905年、現ケーララ州のティルヴァナンタプラム(トリヴァンドラム)出身の独立運動家で、1928年に日本に渡って京都帝国大学工学部に留学し、そのまま日本に留まって祖国インドのために独立運動を続けた人物である。
 ラース・ビハーリー・ボース、スバーシュ・チャンドラ・ボース、ラーダー・ビノード・パールなど、日本と関わりの深いインド人たちとも親交を結んだ他、モンゴル奥地へスパイ活動に行ったり、満州建国大学で客員教授を務めたりと、波瀾万丈の人生を送っている。1949年には銀座にインド料理レストランを開店し、料理を通した日印交流を始めた。AMナイルは1990年に亡くなったが、息子のGMナイル、孫の善己ナイルがナイルレストランののれんを守り続けている。
 そのAMナイルの伝記映画ということで、これはかなり面白い映画になりそうである。既に映画のウェブサイトが公開されており、進捗状況を確認できる。題名はすばり、「Nair San ナイルさん」である。

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ナイルさん


 ウェブサイトによると、既にモーハンラールの出演が決定している他、ジャッキー・チェンがカメオ出演することまで内定済みのようである。ボリウッド俳優のアニル・カプール、アヌパム・ケール、ラーラー・ダッターなどが候補に挙がっているが、こちらはまだ決まっていないようだ。日本からは小雪がピックアップされている。
 また、音楽はARレヘマーンが担当することになりそうだ。監督はアルバートという人物だが、ボリウッドでは無名の人物である。伝記映画を、娯楽要素を盛り込みながら鑑賞に耐えられるだけの作品に仕上げるのは困難だ。スバーシュ・チャンドラ・ボースを題材にしたシャーム・ベネガル監督の「Netaji Subhas Chandra Bose: The Forgotten Hero」(2005年)は、史実を忠実になぞりすぎて、ただの退屈な教科書映画になってしまった。アルバート監督がどこまでそれに成功するか、見物である。
 公開は2009年末が予定されているが、もっと遅れる可能性もあるだろう。
 ちなみにモーハンラールは現在、役作りのため、日本語と中国語を勉強中らしい。9月第1週から日本ロケが始まっているとの情報もあり、現在日本にモーハンラールがいるのではないかと思われる。

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One Response to ナイルさん

  1. gold account says:

    マラヤーラム語映画界のスーパースター、モーハンラール主演で、銀座の ナイルレストラン の創業者アイヤッパン・ピッライ・マーダヴァン・ナーイル(日本ではAMナイルとして通っている)の映画が制作中のようである。 AMナイルは1905年、現ケーララ州のティルヴァナンタプラム(トリヴァンドラム)出身の独立運動家で、1928年に日本に渡って京都帝国大学工学部に留学し、そのまま日本に留まって祖国インドのために独立運動を続けた人物である。 ラース・ビハーリー・ボース、スバーシュ・チャンドラ・ボース、ラーダー・ビノード・パールなど、日本と関わりの深いインド人たちとも親交を結んだ他、モンゴル奥地へスパイ活動に行ったり、満州建国大学で客員教授を務めたりと、波瀾万丈の人生を送っている。1949年には銀座にインド料理レストランを開店し、料理を通した日印交流を始めた。AMナイルは1990年に亡くなったが、息子のGMナイル、孫の善己ナイルがナイルレストランののれんを守り続けている。 そのAMナイルの伝記映画ということで、これはかなり面白い映画になりそうである。既に映画のウェブサイトが公開されており、進捗状況を確認できる。題名はすばり、「 Nair San ナイルさん 」である。

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