インドにブルボン王家の末裔

 時事通信がこんなニュースを報道していた。

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仏王家の筆頭継承者はインド人?=「ブルボン」名乗る一家が実在
 太陽王ルイ14世らを生んだ欧州の代表的王家の一つ、フランス・ブルボン家の筆頭継承者がインド人である可能性が浮上している。インド中部のボパール郊外に「ブルボン」を名乗る一家が実在するためで、これを題材にした歴史小説「ル・ラジャ(ヒンディー語で王の意味)・ブルボン」が今、仏国内で3万5000部と売れ行きを伸ばしている。
 この小説の著者で、自らもギリシャ王家の末裔(まつえい)であるパリ在住の歴史家ミシェル・ド・グレース氏(68)は2005年11月にインドを訪れて一家と面会した。その結果、「一家はブルボンの子孫だと確信した」と話す。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007100800176

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 あまり詳しく書かれていなかったので、自分でちょっと調べてみた。
 ボーパール郊外に住む弁護士兼農家のバルタザール・ナポレオン・ド・ブルボン3世が、かつてフランスを支配し、現在スペイン王家となっているブルボン家の末裔であることは、割と以前から知られていたようだ。インドの新聞では過去に何度も報道されているし、スペインのジャン・カルロス・ブルボン王も数年前にインドを訪れた際、インドに住むブルボン家の末裔との会見を希望したとされる。
 バルタザール・ナポレオン・ド・ブルボンの祖先のジャン・フィリップ・ド・ブルボンは、フランス・ブルボン家の祖であるアンリ4世の甥にあたる人物だったが、16世紀中頃に決闘によって親戚を殺してしまい、亡命した。その後の軌跡は諸説ある。海賊に捕まってエジプトに連れて行かれ、そこでさらにエチオピア人の捕虜となって、ゴアに辿り着いたという説や、マドラスからインドに上陸し、ベンガルへ行ったという説などがある。記事で挙げられている「Le Raja de Bourbon」は、前者の説を脚色して歴史小説にしたようだ。とにかく、インドに上陸したジャン・フィリップは1560年にひょんなことからアクバルの家臣となり、アーグラーに住むようになった。
 ジャン・フィリップはアクバルの意向によって、後宮女医だったポルトガル人ビービー・ジュリアナと結婚する。この2人がインド・ブルボン家の祖となる。2人はアーグラーで没し、アクバルが建造した教会に葬られた。
彼らの子孫はジャハーンギール、シャージャハーン、アウラングゼーブなど歴代の皇帝に仕え、遷都に伴ってデリーに移り住んだ。ところがムハンマド・シャー・ランギーラーの治世の1739年にナーディル・シャーの侵略に遭い、一族は安全な場所への移住を決断する。
 ブンデールカンドのナルワル王家の招きに従い、フランシス・ブルボンら500人の一族はナルワルに移住したが、そこで冷遇され、ある晩、一族の多くが虐殺されてしまう。そこで1758年にブルボン家はボーパールへ逃亡し、王家に仕えるようになる。ブルボン一族は主に軍事方面で才覚を表し、マラーター族との戦いでは特に活躍した。バルサザール・ブルボンの妻イザベラは、1829年までボーパール王国の首相を務め、マダム・ドゥルハンと呼ばれた。
 しかし、インド独立後、他の王家や貴族と同様にインドのブルボン家も特権を失い、一般庶民になってしまった。だが、ここに来て「Le Raja de Bourbon」の出版もあり、インドのブルボン家に俄かに注目が集まっている。何と言っても血統が証明されれば、バルタザール・ナポレオン・ド・ブルボンは、世界のブルボン家の筆頭王位継承者となるのである。彼自身、民主主義の世の中での王位継承には興味がないと述べているものの、DNA鑑定や、パリ訪問などには前向きである。

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2 Responses to インドにブルボン王家の末裔

  1. おぷー says:

    写真を見ましたが、全くのインド人のお顔なので、ちょっとびっくりしました。
    先祖返りのお顔なんかも、親族の人にはいるのかもしれませんね。
    なんだか、狐につままれた様な話です。

  2. arukakat says:

    インドに住んでいると
    インド人との混血が進むため、
    どうしてもインド人顔になるのでしょう。

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