金持ちのお抱え運転手、実はご主人様より大金持ち?

 8月29日のヒンドゥスターン紙に興味深い記事が掲載されていた。
 デリーには、銀行口座に何千万ルピーもの預金がありながら、裕福な家庭のお抱え運転手をして生計を立てている人がいるらしい。


 話はこうである。1991年に、デリー郊外にグレーター・ノイダが建設された。その際、政府は何千万ルピーもの金を払って住民から土地を買い上げた。住民の多くは学のない農民であった。突然大金が手に入ったことにより、彼らは贅沢三昧をしてその金を一気に使い果たしてしまった。だが、これは1991年から1996年までの話である。彼らは他人の失敗から学ぶだけの賢さは持ち合わせていた。1996年以来、政府に土地を売却した農民たちは、その金を銀行に預金するようになった。だが、元々農業に従事していた彼らは、金を投資したり、商売をしたりする能力がない。最も手軽な職業はお抱え運転手である。例えばダーラー村のラーケーシュは、1,250万ルピーもの預金がありながら、月給4,000ルピーである医者のドライバーをしている。
 ラーケーシュは、「代々牧畜と酪農をして生活して来た。だが、政府に土地を買い上げられてしまい、仕事が出来なくなった。補償金は全て銀行に預けた。工場に勤めたり、何か商売が出来るほど教育がない。それよりも医者のドライバーをした方がいい」と語っている。
 近年、ラーケーシュのような人々は多くいるようだ。何千万ルピーもの預金があるクロールパティ(大金持ち)が、せいぜい数百万ルピーの預金しかないラクパティ(小金持ち)のお抱え運転手をしているのである。グレーター・ノイダの他にも、デリー周辺部では急ピッチで開発が進んでいる地域がたくさんある。そういう土地に元々住んでいた人々は、どんどん金持ち運転手としてデリーに流れ込んでいるかもしれない。
 もしかしたら日本人駐在員の運転手をしているインド人も、当の日本人より金持ちなのかもしれない・・・。彼らの生活を見ていると、これだけの月給でどうやって生活してるの?という人がけっこういる。やはりインドは不思議な国である・・・。

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