ボリウッド・ツーリズム

 昨今のインドの観光業界では、新趣向の「ツーリズム」がいくつも登場している。アドベンチャー・ツーリズム、メディカル・ツーリズム、ティー・ツーリズム、エコ・ツーリズム、ヨーガ・ツーリズム・・・そして遂に、ボリウッド・ツーリズムなるものまで登場したらしい。6月7日付けのヒンドゥスターン紙サプリメント、メトロ・リミックスに特集がしてあった。


 ボリウッド・ツーリズムとは、その名が示す通り、ヒンディー語映画を題材にした観光パッケージで、特に海外在住のボリウッド映画ファンのNRIをターゲットにしている。記事に掲載されていた、あるボリウッド・ツアー1日パッケージは以下の通りである。

〜〜〜

 午前:ボリウッド・ドローム訪問。ボリウッド・ドロームとは、ボリウッド・ツアーのために作られたスタジオで、自分の好きな映画をリクリエイトすることができる。ここでは、映画監督や映画技術者と会うことができ、映画に関する質問をすることもできる。また、ダンスシーンやスタントシーンがどのように撮影されるかが解説される。
 インターバル。ボリウッド・ドロームで昼食。映画ロケ用ケータリングを食べることができる。
 午後:映画やTVドラマの編集過程の見学。ポスト・プロダクションがどのように行われ、映画が完成するかが解説される。
 料金:100ドル(大人)、175ドル(カップル)、75ドル(子供)、300ドル(家族)

〜〜〜

 また、別のパッケージでは、ボリウッド関係者をガイドに雇い、ムンバイーのフィルミースターンのような映画撮影所でのロケ見学をセッティングしたりするらしい。
 今のところ、ボリウッド・ツーリズムを推進しているのは民間の旅行代理店だが、政府も関心を示し始めているようだ。アンビカー・ソーニー観光大臣は、「インドの映画産業は世界最大である。インドだけでなく、海外でもインド映画は人気だ。よって、ボリウッド・ツーリズムは素晴らしいコンセプトである。各州観光局がボリウッド・ツーリズムを検討中である」と述べている。
 さらに、インドだけでなく、海外でもボリウッドを観光に利用する動きが広がっている。例えば英国では、観光局が「ボリウッド・マップ・オブ・ブリテン」を発売している。このマップには、人気ボリウッド映画のロケ地が記載されている。
 フィルムシティーなど、ムンバイーの映画撮影所の見学は個人ではなかなかしづらい。しかし、あらかじめパッケージ・ツアーになっていれば、映画撮影を間近で見学し、スターと話をする機会が容易に得られるかもしれない。

This entry was posted in 映画と音楽. Bookmark the permalink.

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>