デリーで交通違反罰金値上げ

 3月27日付けのタイムズ・オブ・インディア紙によると、最高裁判所の命令により、交通違反の罰金が4月9日から一律500ルピー値上げになるようだ。以下、その一例。
 信号無視 100ルピー→600ルピー
 停止線超過 100ルピー→600ルピー
 曇りガラス 100ルピー→600ルピー
 不適切なナンバープレート 100ルピー→600ルピー
 駐車違反 100ルピー→600ルピー
 速度超過 400ルピー→900ルピー
 シートベルト無着用 100ルピー→600ルピー
 禁止区域での警笛使用 100ルピー→600ルピー
 飲酒運転 185ルピー→685ルピー
 危険走行 1000ルピー→1500ルピー
 運転中の携帯電話利用 1000ルピー→1500ルピー


 元々最高裁判所は政府に対し、交通事故軽減と歩行者の安全確保のため、罰金の値上げを要求していた。しかし政府側が、罰金の値上げのためには自動車法改正が必要だと反発した。それを受け、最高裁は「複合費(compounding fee)」という名目で新たに500ルピーの罰金を現存の罰金に加えることで、罰金の事実上の値上げを強行した。
 今回の最大の目玉は、曇りガラスの全面禁止である。曇りガラスの自動車を利用したレイプや殺人が多発していることを受けた処置である。以前は、透視率30%までなら曇りガラスは許可されたのだが、4月9日からは曇りガラスは完全に禁止となる。特例として曇りガラスを許可されるのは、VIP車だけとなる。
 また、インドには日本の減点制度のようなものはなかったのだが、これからは似たようなものができるらしい。一回の違反につき、免許証にはひとつパンチで穴が開けられ、穴が5つになったら免許証没収となるようだ。現在、新型免許証(スマートカード)が導入中で、これには最初からそのような機能が付いているようだ。
 しかし信じられないのが「車線走行の効率化」という項目である。インドでは車線が全く守られていない。「インドの道路の車線」は「金と労力と資源の無駄使い」の同義語だと思っていたが、どうやらこれから車線走行が導入されていくようだ。その手始めとして、現在デリー各地では車線の引き直しが行われている。しかし、この試みは絶対に失敗に終わるだろう。誰が車線を守るのか?
 日本人の目から見て一番驚くのは、インドの道路が逆走に甘いことである。日本で逆走なんかしたらすぐに捕まるが、インドでは誰しもが自由気ままに逆走を楽しんでいる。今回の交通ルール規制強化でも逆走は話題に上っていないことから、まだまだこれからも許容されていくのであろう。

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4 Responses to デリーで交通違反罰金値上げ

  1. おぷー says:

    一番最初にインドに行った時、高速道路で逆走を見て、自分の目を疑いました。
    びっくりした!
    線引きは、金の無駄遣いに終わるでしょう。
    全てのドライバーを、訓練し直す所から
    始めなくちゃならないから。

  2. arukakat says:

    インドの道路を見ていると、
    ルールなんてなくてもまあ何とかなるもんだ、
    とも思ってしまいますが・・・。

  3. 森田シャルマ says:

    交通違反の取締りよりも田舎道を舗装しろと言いたい!今年インドに帰ったときにブッダガヤーの友人の家にいくためにバスに乗ってたらガタガタ道でコブを作りました。ビハールは全部こんなのか?って思いました。そういやビハールのトップってかなりアクドイ奴ってきいたんですが?余談ですけど帰りの飛行機のタイヤがパンクしました。

  4. arukakat says:

    田舎の道はひどいですよね。
    でも、きれいに舗装するとみんなスピードを出して事故が増えるので、
    ほどほどに舗装しておくのがこの国では一番いいみたいです。
    飛行機のタイヤのパンクはやばいですね!

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